「スマートウォッチ」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。しかし、「スマートウォッチで具体的に何ができるの?」と聞かれると、「あまりイメージが湧かない…」「正直、良く分からない…」という方がまだまだ多いのではないでしょうか。そこで今回は、スマートウォッチでできることをご紹介いたします。
そもそも、スマートウォッチとは?
スマートウォッチとは、<腕時計タイプのウェアラブル端末>を指します、と言っても少し分かりづらいですね。ウェアラブル端末とは、「身体に身に着けるCPU搭載の電子機器」のこと。つまりスマートウォッチとは、単なる腕時計ではなく「腕時計型のコンピュータ」ということになります。
スマートウォッチは多くの場合、通常の腕時計の文字盤にあたる部分がディスプレイになっており、単に時間を確認するだけではなく、スマホの様に天気を確認したり、メールや電話の通知を受け取ったりすることができます。(機種によって異なります)また、スマホやタブレットの大きな欠点のひとつに、持ち歩く時にかさばるということが挙げられます。そんな不満を解消できるのがスマートウォッチです。
腕時計型なので携帯性に優れており、スマホのように鞄やポケットに入れて持ち運ぶ必要がありませんので、ジョギング中でも使用することもできます。さらに最近では、ユーザーがそれぞれのライフスタイルに合わせて選べる「特化型」のスマホも人気です。ビジネスユース、健康管理、スポーツ・アウトドア、キッズなど、特定のシーンで有効な機能を充実させたスマホです。
スマートウォッチでできること
スマートウォッチでできることは大きく分けると以下の3つの機能に分けられます。
健康管理・へルスケアのサポート機能
スマートウォッチを身に着けることで、自分の健康状態を数値で可視化して確認・記録し、さらにスマートウォッチやスマホアプリで手軽に確認することもできます。具体的な機能としては以下のようなものがあります。
心拍数の計測
日々の健康管理に役立つのが、心拍計の機能です。センサー内蔵のスマートウォッチならば、心拍数を計測して表示するほか、連動するアプリにデータを転送して確認・記録することができます。腕に身に着けているだけで自動的にデータが測定できるため、手間なく簡単に続けることができます。
またスポーツシーンでは、ランニングやウォーキング等で変動する心拍数を確認することで、自身の体調や運動強度を確認し、調整することもできます。
歩行距離の計測
スマートウォッチを着用して歩くことで自動的に歩行距離が記録されます。毎日の歩数を把握したり比較したりするのにとても便利です。万歩計やスマホを持ち歩く必要がないので、日々のウォーキングにも最適です。
睡眠の質のスコアリング
睡眠は「時間」も大切ですが「質」も重要です。睡眠中は深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しており、これらをバランスよく取ることで良質な睡眠につながると言われています。とは言っても、睡眠の質を自分自身で測定することは大変難しいことです。
スマートウォッチは心拍数や睡眠時間のデータを自動で測定し、睡眠の質をスコアとして表示、記録してくれます。これはスマホではできない、ウェアラブル端末ならではの活用方法といえます。最近、朝にすっきりしないという方は、まずは良質な睡眠をとれているかをチェックされてみてはいかがでしょうか。
消費カロリーの計測
ダイエットの基本は「消費カロリーと摂取カロリーのバランス」です。運動量を増やして消費カロリーを高めるか、食事量を抑えて摂取カロリーを減らすカロリーコントロールが重要です。
ただし消費カロリーには、日々の生活や運動によって消費されるカロリー以外にも、人体の生命維持に必要な基礎代謝があります。この1日あたりに必要なカロリー数を把握しておくことが、健康的にカロリーコントロールをするためには大切です。スマートウォッチは、日々の生活によって消費されるカロリー量と基礎代謝とを記録できるため、日々のカロリーコントロールを大いに手助けしてくれます。
ストレスレベルの計測
ストレスの多い現代社会において、誰しもが多かれ少なかれストレスに晒されています。ストレスを回避することは難しいですが、大事なことは自身のストレスを自覚して、休んだり、気分転換をしたりして上手にコントロールすることです。
スマートウォッチは、心拍変動からストレスレベルをモニタリングし、日々のストレスレベルを確認することができます。心拍変動は自律神経系によって調節されており、ストレスを感じると心拍数の上昇や、心拍間隔が小さくなるなどの変化が表れます。これらを数値化することで自身のメンタルの状況を把握しやすくなり、適時リラックスタイムを取り入れるなどのセルフケアがしやすくなります。
生理周期の予測
女性の月経期間を追跡し、パターンを特定して次の周期を予測することができます。月経前症候群の症状が重い女性なら、予定を立てる時の参考にできますし、生理周期記録などから排卵日を予測し妊活に活用することもできます。
血中酸素レベルの計測
医療分野のみならず、登山や低酸素トレーニングなどでの環境順応レベルの指標として活用されているのが「血中酸素濃度」。血液にしっかり酸素が送られているかを測る指標です。海面位での正常な血中酸素濃度は96%~99%ですが、高地ではわずかに低い値を示します。しかし高地順応がうまく行くとこの値は再び上昇することから、高地における順応レベルの目安として活用されています。
またトレーニング中においても、血中酸素濃度が低下するとオーバートレーニングや疲労を示しているとされており、自身のコンディションを可視化するのに役立ちます。
スポーツや運動のサポート機能
スマートウォッチには、スポーツや運動をするときの身体状況を記録・サポートする機能も備わっています。陸上競技から水中競技まで幅広く対応しています。
ルートナビゲーション機能
ルートナビゲーション機能とは、サイクリングやジョギングの最中に「コースから外れていないか?」「あと何キロで次のエイドに着くか?」といったことを、スマートウォッチで確認できる機能です。
事前にルートを設定することで、手元で簡単にルートや現在地、目的地への予測到着時間などを確認することができ、またコースから外れてしまった時にはスマートウォッチが通知で知らせてくれるので大変便利です。
ランニング
走行ルートの記録や、走行距離の確認、トラック層でのラップの記録のほか、ランニング中のペース配分や到着予想タイムなどを知らせてくれる機能など、ランニング初心者から上級者まで活用できる機能が備わっています。
登山
登山ルートの記録、現在の標高、天気、気温、方角、体調など、登山者には欠かせない情報をスマートウォッチから確認できます。特に登山ルートの記録については、辿ってきたルートがウォッチ上に表示されるなどの機能が備わっており、見知らぬ地を歩く際に元の方角を把握したり、道に迷った時にルートを戻ったりと、登山を安全に楽しむための必須機能となります。
尚、種類によってバッテリーの持ち時間が異なりますので、長期間の登山をされる方は連続使用可能時間が長いものを選択することをオススメします。
サイクリング
GPSによるルートの記録や心拍数、消費カロリーの計測はもちろんのこと、サイクルコンピューターで確認するようなケイデンスやスピード等の計測や記録が可能です。
筋トレ/ピラティス
スマートウォッチにはトレーニングの補助機能を持つものも多いのが特徴です。例えば、トレーニングメニューを選択することでトレーニングごとの種目動作の確認や、鍛えられる部位の確認、動作回数の記録を行ってくれるといった機能です。
動作ごとの目安時間の表示や、心拍数の表示など自宅でトレーニングをする時にも便利な機能が充実しているほか、自分の運動量を可視化してモチベーションに繋げられるのも嬉しい機能です。
水泳
防水機能を備えた機種には、水泳中の運動管理ができる機能を搭載したものもあります。泳いだ距離やペース、ストローク数、ストローク種類、心拍数などを計測し、記録することができます。プール以外でも湖、海、河川での水泳時に内蔵のGPSを使用して記録することが可能で、こちらも腕に装着するスマートウォッチならではの活用法です。
STRAVA連携
スマホ用無料アプリ「STRAVA」と連携することができます。STRAVAとは、サイクリングやランニングで走ったルートをGPSで計測して記録したり、ユーザー同士で共有したりすることができる無料のSNSアプリです。
スマートウォッチはアプリと連携することで、スマートウォッチで計測・保存された記録をSTRAVAに同期することができます。ランニングには邪魔になってしまうスマホを携帯する必要がないので、大変便利です。
スマートデバイスとしての機能
スマートウォッチは腕時計型ウェアラブル端末であり、これまでご紹介してきたヘルスケアやスポーツでの活用以外にも、スマートデバイスとしての様々な便利機能を搭載しています。具体的な機能としては以下のようなものがあります。
時計機能
スマートウォッチはもちろん通常の腕時計としての機能もあります。時計には時間を数字で表示する「デジタル形式」と、長針・短針・秒針で指す「アナログ形式」とがありますが、文字盤全体がタッチスクリーンになっているタイプのスマートウォッチは、そのどちらにもお好みに合わせて表示を切り替えられる機能があります。
また、画面に表示する内容や文字盤のデザインをカスタマイズできる機種もあり、自分好みのスマートウォッチにすることができます。
音楽保存
通勤・通学中の音楽再生をスマートウォッチから操作できます。スマートウォッチなら鞄からスマホを取り出すような手間がなく手元の操作で音楽を選択することができますし、音楽配信サービスなどで流れる音楽が気になった時に、手元のデバイスからアーティスト名や曲名を確認することができます。
通知機能 & LINEや着信の簡易返信
スマートウォッチとスマホを連携することで、メールやLINE等の通知を受け取ることができます。機種によっては、メールの内容を確認したり、簡単な定型文で返信したりすることもできます。また、スマホを紛失した時には、スマートウォッチからスマホの場所を確認することもできるため、いざというときにも安心です。
時間管理機能
タイマー、アラーム、ストップウォッチなどのちょっとした時間管理を手首で完結できるのも、地味ですがとても便利な機能です。例えばリマインダー機能は事前に指定した時間にアラートしてくれますので、Web会議の開始時間など仕事のみならず、家事や買い物の時間、洗濯機を回し終える時間など、日常生活での「ほんの少し先の予定を、直前に知らせほしい」という時に便利です。
また腕に装着しているため、アラーム音を出さなくとも腕のバイブレーションで気がつくことができます。電車での移動中や、小さなお子様が寝ている部屋でも、大きなアラーム音を出さずに自分だけが気付くことができるというのは大きなメリットです。
Alexaの操作
こちらも機種によりますが、Alexaと連携することで、スマートウォッチ本体に話しかけることでAlexaを操作する機能を搭載したものもあります。スマートウォッチに自分の声で話しかけるだけで、今日の予定の確認、リマインダーの登録、ニュースや天気などの情報確認、音楽の再生など、さまざまなことが出来ます。
音声での入力ですので、両手が塞がっている時や、画面の操作が面倒に感じる時にでも手軽に設定などが行えるので大変便利です。
まとめ
ここまで「スマートウォッチでできること」をご紹介しましたが、これはまだほんの一部です。今後もスマートウォッチでできることは増えていくと言われており、特にスポーツやヘルスケアの分野では、「身に着けるデバイス」の特徴を活かした機能のさらなる充実が期待されています。もしスマートウォッチに少しでもご興味が湧いたのであれば、まずは実際に使ってみてスマートウォッチの便利さを体感してみてはいかがでしょうか。
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